- HOME
- オーバーホールについて
2015-03-17 16:25:16
オーバーホールについて
アンティーク時計が繊細で、壊れやすいものであるということは前回説明しました。
そこで、そんなアンティーク時計を正常に動かし続けるために、定期的な“オーバーホール”が必要であるということも説明しておかなければなりません。
オーバーホールというのは、時計をパーツ単位まで分解して、洗浄し、注油などを行いながら組立て直していく作業になります。アンティーク時計というのは、非常に精密な機械ですから、油が足りなかったり、汚れが溜まったりすると故障の原因になります。
そこで、定期的(大体3年毎)にオーバーホールをしてあげることが、大切になるのです。
しかし、オーバーホールをしてくれる業者なら、どこにでも任せればいいというわけではありません。なぜなら、オーバーホールには熟練の技術が必要になりますし、手間もお金もかかるからです。
昨今では、技術の足りない業者がオーバーホールを引き受けていることもありますし、技術はあっても、時間をかけずにオーバーホールをしている業者も見受けられます。そうした業者に任せても、トラブルの原因にはなれど、満足のいく結果になることは少ないでしょう。
一番いいのは、信頼できる業者からアンティーク時計を買って、そこにオーバーホールを任せることです。もしくは手探りしながら、かかりつけの業者を見つけることです。
面倒くさいと思うかもしれませんが、これがもし、自分の愛車の車検の話だとしたら、四の五の言わないでしょう。あなたの愛車と同じくらい、アンティーク時計も大切にしてあげて欲しいと思います。